老いのひとこと

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気の衰えは足から来ると聞かされるので其の鍛錬に鞭打つ身ではあったが正真正銘の嘘偽り無き本物の大自然の真っ只中に身を置けば全身がビビってしまい道なき斜面を伝い歩きするザマには我ながらげっそり幻滅感を体感いたす。

怖くて歩けない何んという不甲斐なき哀れなお姿ではないか。

わたしは完璧にお歳を召しました。

わが脚力劣化を目の当たりにしてしまいました。

本場にて役立たずの歩行練習だったのです。

沢に入り沢登りの真似ごとでもと思うが足元すくみ足首捻挫・骨折・転倒頭部殴打が脳裏を過りもう体が動かない。

白山なんて夢のまた夢、完全に遠のき消えてしまいました。

 

それにしても戴いた野ブキが何んと美味しかったことか。

強めに茹でて葉諸とも細かく刻み焼酎に魚汁(いしる)と塩昆布と砂糖で味付けし隠し味に刻み緑茶葉と剣崎なんばを用いてとろ火で薄味仕立てに煮込んだ。

此れが旨い、何んという珍味だ、此れほどの絶品はない。

絶好の保存食に早変わりした。