老いのひとこと

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     無断掲載

総務官僚の接待疑惑問題にケリを付けようと小西洋之さんが粛々と質問に立った。

総務省内の内情に詳しい人は此の方を省けば誰も居ない。

嘗ての古巣に入り込み快刀乱麻を振るい縦横無尽に切り込む姿はまさに固唾をのむ。

むかし同じ釜の飯にあり付いたはずの同僚や先輩や雲の上の高級官僚にも楯突いた。

調子に乗りすぎて山田真貴子を田中真紀子と云い違え失笑を呼び込む場面もあった。

もはや首相も総理もない語気鋭く疑惑糾弾の手を緩めようとはしない。

「さすがにこれは」と思いきや其のせつな間髪を入れずに議長が水をさした。

議事が中断し理事たちが何かしら語り合う。

でも議長からはたしなめるような言葉はなかった。

国会は「言論の府」に違いない。

野党議員が行政監視機能を遺憾なく発揮する劇的場面がスリーリングに展開されたのです。

サスペンスドラマよりも遥かに臨場感に溢れ胸ときめかす戦慄感を味わった。

取り分け東北新社外資比率20%超の違法状況下に関わらず放送権認可の裁断を下したことへの詰問場面が圧巻だった。

あと幾ばくかの時間が此の小西議員に付与されれば詰めの奇策の一手で劇的投了に至ったかも知れない。