老いのひとこと

f:id:takaotm1101101:20211204072939j:plain

額四峠で直接地表より採取した粘土を器の中で二三年寝かせ手製の陶土に仕立てた。

粘り気が少々物足りなく確かに崩れやすいが何とか使いこなせるように仕向けねばならない。

命名して我が特製の「額四土」とした。

実は数年前に既に額谷窯にて試行実験済みで立派に焼成の実績を有するのである。

お抹茶ではなく安物の渋茶をすするには此の野暮ったき丸茶碗が似合いましょうぞ。

何せずっしりと重い熱き湯の熱気を吸い取り碗の湯は冷めにくいのです。

 

いや、潜在的には恐らく巨大なるぐい吞みを意識したのだろう。

遠退いてしまった事への渇望意識が働いたに違いない。