老いのひとこと

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軽い脳梗塞と診断され早一年、先生は念のためMRIで調べましょうという。

物々しいカプセルに横たわりヘルメットで固定され耳障りの宜しくない雑音のような騒音が断続的に鳴り響く。

どうしても露軍侵攻を彷彿させる戦闘場面が脳裏から離れなかった。

変な脳波をコンピューターはキャッチしたに違いない。

若し異常な異変を宣告されたならプーチンの所為にしようと腹を決めることにした。

脳味噌がスケスケの撮影画像を先生はまじまじと眺め何処からどう見ても異常はなさそうですなあとおっしゃる。

決して良かったですなあとは申されることはない。

薬は今まで通り飲んでくださいとの診断が下りた。

脳血管に異常がない事と治癒したことは直接繋がりがない事が漠然と分かった。

何かしら曖昧に物事が済まされてしまうことが多いような気がしてならない。