老いのひとこと

6時半を目指しいそいそと公園へ馳せ参ずれば今日は男性アナウサー、さあやるぞと意気込んだ其の途端ラジオは中断し臨時ニュースが流れる。

又も地震かと身構えれば北鮮のミサイル発射の警告音、直ちに避難しろと消魂しい連呼が鳴りひびく。

身の安全を計って地下に潜るか頑強な建物に隠れろと息急き切っての連呼がつづく。

やがて着弾地が沖縄近辺に切り替わり、政府と防衛省が発令したと此の情報源の信憑性を強調しながらも依然として退避せろを繰り返す。

わたしは此の時点で一気に猜疑心が走る。

直ちに誤報とか発射失敗を告げる訂正の文言に期待するもなお依然として同じ警告を延々と発しつづけるではないか。

 

 

国民を恐怖のどん底に陥れ北鮮への憎悪と警戒心を募らせ、それ故にこそ急増防衛費43兆円への五か年計画の正当性を大多数の国民に知らしむるべくさぞかし其の効果は大きかった事でありましょう。

 

まさに無理やり茶番劇を見せ付けられた思いを強くした。

愛国心にどうしても火がつかない。