老いのひとこと

農作業雑記

其の一

2反歩つまり2000平米は優にある畑地を5人の畑友たちが分割して使わせて貰っている。

わたしは其の隅っこの角地をほんの少々だけ小作地として借り受ける。

具合の悪いことに我が分には暗渠の用水へ流れ込む排水口が近くにあり実質には此のわたしが管理いたさねばならない暗黙の定めがある。

排水口の位置は自ずと低地となり梅雨時や台風襲来や秋雨前線が停滞した折には大量の雨水が流れ込む。

浸水被害とまでは行かないまでも肥料分が融解した肥沃な水が一気に押し寄せるので此の排水口近辺の春草・夏草・秋草の繁茂が著しく物凄く草ボウボウだ。

誰しも援助協力の手差し伸べるものもなくわたしの手にゆだねられる事になる。

大層豪いには違いないが他人様方に役立つことなら喜んで為さねばなるまい、何時もそうおのれに言い聞かせるもののやはり小言の一つぐらいは吐きたくもなる。