老いのひとこと

「キャベツにこぶが」「キャベツにかぶら大根が」などで検索しても謎はなかなか解明しない。

一度殺虫剤と殺菌剤の混合剤を散布したので薬物障害で奇形キャベツに化けたのかも知れない。

周囲の畑友に知れたら汚染が伝搬しないものか心配なので極秘にしていた。

かぶら大根が益々肥大化し硬質化する、別に糜爛したり悪臭を放つわけでないので放置した。

他人に知れないよう内密した我が身が世間知らずで恥ずかしい。

どうもブロッコリやカリフラワーや葉ボタンも仲間で特殊な「コールラビ」もキャベツの立派な仲間で在ることを知った。

 

コールラビ」聞いたことも見たこともなかった。

仮にスーパーの店頭に在ってもかぶらと見間違えて分からなかったのかも知れない。

拳二つ分ほどに育っている、固い外皮を剥いて薄く刻んで口にすれば緻密な野菜の甘みとしこしこした歯ざわりは何とも微妙な味がする。

家内は柿をスライスし一緒に酢の物に仕立てて呉れた。

キャベツとは別格の秋の旬の味がする。

ヴィタミンⅭは豊富で高血圧に効くという、打って付けではないか。

 

ほがらか村で苗を調達した折に二株が紛れ込んだに違いない。

何んとも上手で好都合なミスを仕出かしたものだ。