老いのひとこと

90にも近くなれば体の機能も使い物にならなく傷んだ。

天気も良い、何時もように外歩きです。

フラワー薬局の辺りで突然腹部に射し込むような痛みと同時に便意が襲い来る。

起き掛けに一度用を足した筈だと思いつつあすなろ公園に辿り着く。

再び激しく催す、公衆トイレが眼の先にあったが躊躇い兎に角用事だけは済まそうと試みるが足裏の痛みより肛門を踏ん張ることに精一杯で6巡目で止めざるを得なかった。

いそいそと楓並木を急げば左の足に冷たい液体のようモノが流れる、下血でもかとズボンの裾を捲れば丸いビー玉台の物体が転げ落ちる。

恥ずかしながら兎の糞のようなヤツを耐え切れずに出してしまったのだ。

もう歳だから仕方が在りません、便失禁の初体験です。

高橋川を渡り切るころに再度襲いくる、我慢しきれずに此度はうずら豆程度の排泄物だ。

そう云えば先日には現政権をば糞塗れ政権と揶揄したブーメランだ、しっぺ返しだ、天罰だ。

歳だから仕方が在りません、少々恥ずかしかったがおのれを責める気にはならなかった。

素直に厳粛に我が老化現象を受け入れるしかないとおのれに言い聞かせた。

用を足した後家内には気付かれないように洗濯機を回し体はシャワーで流した。