下手糞老いぼれ剣士の独り言《中》

復興相辞任の顛末記(その2)

松本龍興大臣は就任の弁で、わたしは民主党自民党公明党も嫌いだ、と吐き出すように言われた。
この火急のさ中、党利党略に走り政局にうつつを抜かす時には非ず。確かに名言だ。
被災民の心中を代弁する意味合いでは紛れもない立派な箴言だった。

ところが、何故かしらあなたの弁には今一つ覇気を感じさせなかった。
魂が篭ってないのではないかと言ってもよかった。
現に、自公に対し言い訳めいた弁明を耳にした。

もう少し、あなたは怒りを露わに心頭に発せねばならぬときではなかったのではないでしょうか。
あなたは余りにも優しすぎではありませんでしょうか。
もっと大袈裟にいえば、あなたは本当に日本国復興の大業を成し遂げるに足る政治的能力がお在りなのかどうか、その事が多くの国民の脳裏を過ぎって行った事を直視しなければならなかったのです。

いま日本国民の全てのまなこがあなたに注がれているのです。
今こそ、あなたは全政治生命を賭して在らん力を投げ打って、八方破れといわれようが破れかぶれと揶揄されようが日本国再建のため必要とする復興策に全力でぶち当たってほしいのです。
一心不乱のまなこをギョロッと見開いて、全身全霊を込めて日本国復興に身を捨てて切り込んでいってください。
日本国民に感動を授けてください。
お願いします。ご期待申し上げます。
六月三十日
松本龍興大臣様