剣の理法を修錬して、剣技としての刀法に重みを増してゆけば当然のこととして段位とか称号の類は後ろから付いてくるであろう。
そして、その段位に相応しい人間剣士としての味とか風格とか良識なるものがおのずと身に付きましょう。
不肖わたしは、一人の人間としての味も風格も良識も持ち合わせてはいないので五段に成長する資格がないのです。
それでいいのです。当り前のことなのです。
その五 挑戦と試練挫折の河北台(14)
新化館道場(4)
何故ならば、今五段の障壁にぶち当たり辟易しているのである。
剣道が奥の深い実に至難の道であることにもっともっと早くに気付いておれば心構えに於いても修行の中身の上からも色濃き高次元な内容の取り組みがあったのだと今しきりに猛省をばするのである。
あの世で、審査立ち合いが叶うように日々怠らず修行に精を出すわたしです。