老いぼれの犬日記《5》

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⑤ 平均台
 
 散歩の道すがらセレモニーホールの駐車場に設置されたブロックの囲いの上を、この犬はよく好んで歩いた。
 当初は、乗れ!の合図で飛び上がっていたが、それが常態となると催促なしに自ずから上を歩いてくれた。
 四足ゆえ苦も無く熟せる。嫌がることなく平均台を得意技にしていった。
“お座り”と“お手”と“伏せ”にレパートリーが一つ増えたことになる。
 慣れっこになるにつれ足を踏み外してドジを演ずることもあった。
 昨日は、ちょっと躊躇するのでリードを持ち上げて“乗れ!”の合図を示すと渋々ながら歩いてくれたようだ。
 復調してくれたと安堵する次第・・・
 
 
ロンドンに
  
      早や咲く二輪
 
          露涼し