老いぼれの弓事始め《8》

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⑥5月29日は入門講座第9回目、二度欠席したわたしには第7回目と相成る。
とんとん拍子に工程は前へと進み素打ちの後巻き藁にて立射を ( こな )し、今日は実際実物の的を射た。
5メートル足らずの近距離とはいえ心地よい的中音を自分の耳で聞いた。
弓の何たるかを今日はつくづく実感できた。
併せて、今日はどうした訳か受講生の大半が欠席された関係で三名のみの参加者が手厚い特訓に与かった。
マンツーマンどころか指導講師の方が多人数であった。
幸運と云えばこれほどの幸せはない。
まるで幼児のように、手を取り足を取って ( び )に入り ( さい )穿 ( うが )つた手解 ( てほどき )きではあったが定着するには至らなかった。 
問題は射法八節に関わる複雑なる仕種の手順を如何にして体得するかである。
戸惑っていたら、“そんなに難しくはありませんよ。
幾度となく場数をこなすことが最良の近道ですよ”と優しく諭された立派な先生が居られた。
とても救われた。