老いぼれの独り言

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                      四半的弓道
 
一昨日は少しばかり雪が積もった。道路はいたる所で渋滞していた。
融雪される幹線もこの日はノロノロでした。
九時過ぎにようやく到着、神社の境内は除雪車で取り払われていたが、何と道場につながる十間ばかりの空間にすれ違い可能なだけの通路が除雪されたいた。
その作業は、日当番の宮崎練士であることに気付いた。
日参する者のため一尺以上の雪をスコップで除けられた。
射るという技だけでない修行の一端を見せ付けられた。
弓術ではない弓道の何たるかをいろいろ語られた。
心とか理念とか精神面を強調された。
わたしに対し“あなたは高齢だ、もう既に時間がない”だから遣るからには実のある充実した気構えが必要だろうと諭される。
 
真剣勝負にて矢を射たが的中せず、又は矢尽きたれば敵方刃を抜いて攻めかかるときに備え、弓特有の跪坐の姿勢があるのだという。
然すれば、跪坐の足の膝を立て
逸早く吾が弦を帯刀する小太刀にて切断し吾が弓を武器に急変させ対決しなけばならない。
 左手で本筈を握り右手を添え末筈で敵方咽頭部を突き上げる。
それほど迄に、命懸けで一本の矢と云えども張り詰めた気概と心意気で事に当たらねばならないとのご指導であった。
“歳月人を待たず”、ありがたく頂戴した次第です。