老いぼれの独り言

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道端の野草たちが繁茂し出した。
気温の上昇を見計ったかのように一斉に芽吹き出した。
町会の御世話を言付かった以上見て見ぬふりするわけにもいかず自ずと足と手が動き出す。
金具のヘラでコンクリートアスファルトの隙間を穿るように根毛もろとも引っこ抜く。
母なる大地にしがみ付き嫌がる赤子を無理やり引き離す業は酷いと云えばむごい。
小錦関とは無縁と思うがコニシキソウが地べたにへばり付くように根を張る。
そういえば丸い葉っぱは確かにお顔が似ていると云えば似ているね。
ツメクサの横にとてもスマートに洗練されたスタイリストがいました。
八頭美人以上だ。
ツメクサの茎を真っ直ぐに天に向かって引き伸ばしたようにも見える。
葉と花房がよく似ている。
 
気になって仕様がないので植物に造詣深き朋友上野正明兄に連絡を取れば県立自然史資料館を案内された。
早速参上いたし鑑定を願い出れば帰化植物図鑑より『マツバウンラン』との解説をいただいた。
ナデシコ科のツメクサに対しこのマツバウンランゴマノハグサ科の植物で両者は縁も所縁もないことをご親切に説明されたのでした。
余りにも端正なマツバウンランは、ニワゼキショウ同様そっとそのままにしておいた。
しばし愛でながら観賞することにしました。