老いのひとこと

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高気圧に被われ北陸には儲けものの好日でした。
 恒例の大掃除、二人だけの分担だがわたしは外回りになる。
 主にガラス拭き、上下共雨合羽を身にまとい散水用のホースで水を吹き付け後は車用のスノーブラシで拭き取れば事が済む。
 手抜きかも知れぬが手っ取り早く合理的に思える。
 ただ、飛沫で濡れるので合羽だけはどうしようもない。
 内側はガラスマイペットさえあればいとも簡単に処理できよう。
 ただ不可思議なことがあって、誰一人としてタバコを吹かす住人はいないはずなのに真っ黒いススがガラス戸にこびり付いているのです。
これには些かビックリ仰天した。
 しかし、そう云えば明らかに思い当たる節が一つあるのです。
 変人奇人の域を越えた奇天烈な人物が此処にいるのです。
 このわたしは真夏と云えども滅多にエアコンやクーラーの類いを用いた試しがないのです。
 家中、部屋中の窓と云う窓は全て開け放つ、夜中は締めるが寝室の空気が流れるように必要最小限度はそれでも開け放つ。
 明けがたの最低気温26度までは我慢する、扇風機も使わない。
 体質的に合わないのです、拒否してしまうのです。
 但し、例外が一つある大阪から孫たちが大挙して現われた際にはそういう訳には行かないのです。
 
 此のこびり付いたススは云うまでもなく大気汚染です、環境汚染に相違ない。
 それも排気ガスしか考えられぬ。
 まさか北京のPM2.5が偏西風に乗って飛来した訳でもなかろうにこんな田舎の郊外にまで二酸化炭素問題が飛び火して仕舞ったではありませんか。
 延いては、地球温暖化問題がこんなにも身近な所にまで波及して仕舞ったのでしょう。
 大掃除をしながら、COP20で今以って各国の利害が噛み合わずエゴを吐き捨て合う泥仕合に想いを馳せながらガラス窓を磨く序でにわが心の窓をもシゴキ磨かねばならんと思った。