老いのひとこと

イメージ 1
      無断掲載


我が家で読む新聞の片隅にフランスの経済学者トマ・ピクテイ教授が来日し講演で以って格差が拡大し続ける背景について色々語ったのだと伝えていた。


 NHKのTVニュースでもこのトマ・ピクテイ先生をそれとなく紹介していた。


 マルクスの「資本論」に匹敵する「21世紀の資本論」が今や世界各国で大波紋を投げ掛けているらしい。


 それだから、新聞もNHKも時宜を得たニュースとして取り上げたのでしょう。


 


 いずれにしろ、少なくとも此のわたしには「資本論」は元より此の「21世紀の資本論」のページを開く気力も素養も最早ありません。


 膨大なページ数の難解な文章を読み解く力なんてどこにもありません。


 だから、これは勿体ぶった知ったか振りのように映るかもしれませんがこれは

只々全然解からぬものが解からぬことを言っているだけに過ぎません。


 


 少し以前にニューヨークのウオール街が「We are the 99%」のプラカードを持つ群衆で埋め尽くされたらしいのです。


 1%の超富裕層が全米資産の35%を占有する不平等さに99%の民衆が立ち上がり「ウオール街占拠」運動なるものが盛り上がったらしいのです。


 ピクテイ先生は此の偏った所得と富の分配が齎す格差社会は益々大きくなり不平等社会が全世界に根付いて行くその背景とか原因を夥しい税務上のデーターを解析なされる中で探究しある理論的結論に到達なされたのだという。


 つまりは、不平等社会を解消するにはやはり富裕層には応分の税負担を課す以外には手はないと極めて子ども染みた乱暴な結論ではあるが此のわたくしは勝手に解釈いたすのです。


 世界中の誰しも願うことを此のフランスの経済学者トマ・ピクテイ教授が理論的に整然と実証なされてしまったのです。


 全世界の人たちが飛び付いたのも大いに頷けるのです。


 しかし、云ってみればトリクルダウン理論を駆使してアベノミクス第三の矢に今まさに照準を合わせる自公政権には些か煙たい存在で招かざる客人で在ったのではなかろうか。


 何となくそんなことを感じるのです。