老いのひとこと

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陶芸教室の同じ窯仲間のお方から昼飯を一緒に摂らないかとお誘いがあった。


 同じ釜の飯を食べた間柄では全くないのだがなかなか洒落たお方だなあと感心した。


 とは言っても決して割烹での会食ではない。


 何と驚く勿れ、屋外での野外食なのです


 生憎の小雨模様ではあったが幸いふれあい公園のさくらも今を盛りに咲き誇っている。


 其処には、巨大な無人の東屋が我々を待ち受けていた。


 同じ窯仲間の其のお方は手際よく車のトランクより野外食の七つ道具一式を取り出して準備を為さるのです。


 手製のコンロに乾いた松ポックリがくべられ威勢よく炭火が燃えはじめるのです


 実に手慣れたものでアッと云う間にお湯が沸きインスタント製ながらメンチカツが盛り付けられシシャモが焼かれ塩揉みやさいまで並べられたのです。


 おまけに御握りまで出てきて何と言っても極めつけは最後には美味いコーヒーまで振る舞われたのです。


 至れり尽くせりの最高の御もてなしを頂いたのでした。


 ただ、惜しみらくはハンドルを握る身ゆえお酒はご法度で花見の宴とまでは行かなかった事と途轍もなく寒い日中でジャンバーの襟を立てて震えたことなのです。


 それでも、一流料亭の味に勝る野趣溢れる醍醐味を満喫できこころから感謝申したい。