老いのひとこと

イメージ 1



県大に通う孫から若し野菜の苗が必要ならいくらでも融通できるよとの連絡が入った。


よし、ならば折角の孫の好意を無にするのもよくないことだ。


三年振りに再開することを決意したのです。


とは言っても、他人様の土地をレンタルまでして大仕掛けには出来っこない。


せいぜい、背戸の軒先に恰も花壇でも営む思いで細々とやってみようと思うたのです。


早速、丸スコを持ち出し掘り起こし作業に取り掛かった矢先に何かしら異様な水が滴り落ちるような溢れ出るような様子に気付き辺りを見ればまるで湧水が噴き出るように地中より水柱が立っているではありませんか。


さすがに、気が動転し右往左往するばかりの我が醜態に暫し唖然としたのだが漸くにして元栓を閉鎖したのでした。


それにしても不思議だ、スコップの先端が配管を破損したのなら其の箇所から噴出すべき処若干離れた所からモックリが立つとはこれ如何に。


翌朝、朝一番に駆け付けて戴いた業者さんは一見するなり配管の継ぎ目の接着が外れていますよという。


成程、L字パイプの一方が明らかに抜け落ちていたのです。


配管へのショックが繋ぎ目の接着部分に及んだことがよく分かった。


ライフラインの水だけではあったが災害被災地の窮状を身を以って知らされたのです。


幸い、近くの公園より生活用水分だけは拝借いたしトイレと夕食分は難なく事足りたのです。


それに付けても、電気も水も当てもなく長期に渡り遮断された生活を余儀なくされる人たちのことを思えば身の毛もよだつ思い一入なのです。


たまたま、国連UNHCR協会からネパール大地震への緊急支援の申し入れメールが届いていた。


極めて些少の金額だが「今すぐ寄付する」ボタンを無意識的の押していたのです。


イメージ 2