老いのひとこと

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ご近所で目にするちょっとした空き地に今年もワルナスビ君が諺通りに「憎まれっ子世に憚る」の体で繁茂している。


しかし一見、よーく見れば周囲の皆さん方にはいろいろと何やかやとご迷惑をお掛けしていますのでと、随分遠慮がちに気兼ねしているようにもわたしには窺がえる。


決して、幅を利かせてのさばっているようには見えません。


憚るには二通りの意味がありそうです。


ワルナスビ君は「憎まれっ子世に蔓延 ( はびこ )る」と云った方が分かりやすいかもしれない。


此の老生もワルナスビ君の胸中が痛いほどよくわかるのです。


老生とて全く同感です。


年甲斐もなく非常識にもずけずけと憚ることなく好き勝手を為しております。


不特定多数の方々に只ならぬ傍若無人なる悪事を平然と仕出かし多大なる迷惑をお掛けしているのです。


嫌われ者として憎まれっ子として世に憚ることなくのさばり幅を利かせて生きているのです。


他人様よりそのように捉えられたにしてもどう仕様もない弁解の仕様は何処にないのです。


 


実はわたくし、此のワルナスビ君がそうであるように決してのうのうとのさばり幅を利かせているのではなく、出来るだけ目立たぬように遠慮がちに生きているのだと云うても誰からも認められることはないでしょう。


その意味からしてもわたしは此のワルナスビ君とよく似ています。


でも君の気持ちはよくわかるよと頬擦りでもしようなら君の持ち前の棘が無数に刺さって痛いので止めておきます。


 

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