老いのひとこと

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春先の頃、やっさんの畑でジャガイモの植え付けをお手伝いした。


その折に生じた余り物の種芋をやっさんは無造作にそこら辺に捨てられた。


わたしは例のさもしい根性丸出しに捨てられた種イモの中から使い物になりそうな元気のいいのを二つ選び出し、わたしの畝のわずかばかりの空き地にそっと埋めさせて頂きました。


一平米の半分くらいの実に倹しいわたしのジャガイモ畑です。


縦に植える余地がないので横に並べた侘び所帯です。


でも懇ろに土寄せを施しその都度花芽を摘み取り雑草を排除して手厚く愛情を注いだ。


長雨も去った梅雨の合間に思い切って手探ってみた。


在ったではないか拳台の馬鈴薯が実ったではないか。


続々と次から次へと芋蔓式に連なって出て来てほしかったがそんな巧い調子でいくはずがないにしても一株当たり大小10個はあったでしょう。


大満足です。


捨てられし種イモに福在り、大豊作ではないか。


此の世に在るもの皆どんな境遇にあろうとも将来への明るい展望は無限に広まる。


今在るおのれの境遇に決して腐ってはならないのです。