老いのひとこと

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雨が降らぬ限りラジオ体操には自転車で行く。


必ずご近所のGSのガレージの横を通る。


其処には必ずと云って好いくらいに店長さんのホースで散水中のお姿に出くわす。


必ず朝のご挨拶は取り交わす。


或る日のことツバメのことを尋ねてみた。


此のガレージにはツバメたちが営巣子育てに忙しなく出入りするので意外なほど此の店長さんはお詳しい。


ツバメにこそ確認は取ってはいないが此処に営巣中のおよそ半分は去年からのお馴染みさんなのだと云う。


物凄い帰巣本能の持ち主で此のガレージを憶えてくれているのは嬉しい事だと話される。


ツバメたちは宇宙物理学の大家で太陽の位置や日射角度や磁気にも精通しているのだろうと得々とおっしゃる。


更には今年巣立った一番子がつがいをつくり今巣作りの最中なのだという。


 


ところが7月が近づくにつれどうした事か公園の広場でのあの鮮やかなツバメ返しの妙技がはたと止んでしまった。


何処へ行ったのだろうか、そう云えばGSのガレージの住人たちの姿もどこかへ消えてしまったようだ。


 


日曜休日まで開けっ放しのシャッターは元へ戻ったようだ。