老いのひとこと

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新聞を開けば「県議選七選挙区無投票」とある。


当選者12名の顔写真が出て内11名が自民公明推薦者が躍る。


保守王国に相応しく益々以って自民一強体制が盤石となりつつあります。


王者が桜鯛を両手に威勢よく万歳が轟く中、戦後最長の好況感を維持持続するための知恵を絞り出す決意が紙上にも述べられる。


戦わずして選挙結果に目星が付いたも同然、弱小野党の姿は益々影が薄れ遠くに霞んでしまった。


エダノのエの字もありはしない。


 


斯くして晴れの当選者は此の県の地方創生の献立メニュの作成に当たられるのしょう。


有り難い事です、結構な事です。


 


さあ、有権者投票権を行使いたさねばならないのです。


 


 


考え直せば板垣退助らが愛国社を作ったころ此処金沢にも忠告社があり精義社、盈進社( えいしんしゃ)へと名こそ変わったが曲がりなりにも明治12年には石川県会議員が選挙で選出されたと云うのです


それ以来140年経た此の今年の県議選は斯くの如くして幕が切って落とされた。


嘗てのあの頃の民選議院設立の胎動や「板垣死すとも自由は死せず」の自由民権運動の熱気は今や何処に消え失せたものか明治の先人たちに相済まぬ思い致すはわれ一人だけでは在るまいに、至って寂しく思う。