老いのひとこと

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県民大学の大学院市民開放講座に顔を出す。


表題が「砂丘海岸を一変させるオニハマダンコン」とある。


何かしらあの大根と関わりが在ろうことかと拝聴する。


結論的には無さそうであの太くてみずみずしさは此の鬼浜大根にはないらしい。


あの大根が野生化したと云うハマダイコン(浜大根)とも別種の植物だと云う。


先生の説明によれば原種の原産地は北米大陸の大西洋岸であってそれが爆発的繁殖力でカナダ、アラスカを経て遠きオーストラリア大陸ニュージーランドにまで拡散したのだと云う。


早晩、地球規模に広まることを先生は危惧される。


海流に乗って種子が伝搬されたのだという。


何せ在来の海浜植物を総なめする勢いで脅威の繁殖を繰り返す。


 


講師の先生が自分の足で輪島市黒島海岸から加賀市塩屋海岸まで踏査なされ此の植物の群生する規模が南下するに従い小さく縮小することから繁殖は海岸線に沿い北から南へ下りたと学術的に結論づけられた。


ところが北上する対馬暖流の流れからして大きな矛盾点を指摘なされる。


恐らくは沿岸流がもたらしたものらしいと推測された。


と同時に聴衆に呼び掛け繁殖が南下した要因として何が考えられようかと問い掛けられた。


風ではなかろうかとの発言もあったがわたしは鳥の糞の種子散布力は棄て難いと直感した。


でも老いぼれの新参者が出る幕ではなかろうと躊躇しました。