老いのひとこと

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無断掲載



NHKで「おんな武士道」をみる。


大阪の根本剣士が八段審査に挑むに至る剣道人生を披露してくださった。


 


七段から八段への高い壁に女がてらに挑むことへの風当たりをひしひしと実感されたと云う。


女の七段は男の八段に匹敵するのだから女がそれに挑んでは八段の品位が下がりましょうー


つまりは日本剣道の権威に瑕が付きましょうと今様の男女共同参画社会とは真逆の古来からの男尊女卑の風潮が未だに根強く残ることを指摘したかったのでしょう。


根本剣士らはある意味では全剣連が宿す古い体質へ挑戦状を突き付けられたようにも窺がえた。


その為には剣道の本質をより真摯に見極め追及し初太刀の「攻めの打突」に全てを託して臨まれたがやはり其の壁は強固で女性群は全滅なされた。


 


其の中に在っても彼女が永遠のライバルとして剣技を競い合ってきた堀部剣士との再会は今や永遠の剣友として支え合える情景として映し出されとても感動的でした。


高齢にも拘わらず飽くなき挑戦魂を堅持なされるお姿には敬服申したい。


 


 


僭越極まりなき事だが一言呈したい。


 


八段審査で小手面の技は見たくはない。


身を捨てて打ち切った真技を見せてほしかった。


あら捜しで無礼だが素振りで振り被りし折剣尖が正中線を外れ右へ寄っていた。


構えし折左足が居付き踵が床に着いていました。


 


斯くなる微細なことは校閲時に或いは編集段階でデレクターがチェック致さねばなるまい。


NHKは国技を放映する以上格別の配慮が在って然るべし。


変な忖度が云々されるがこんな時こそ目配りの利いた忖度が在って然るべきだとつくづくそう思った。