老いのひとこと

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朝の6時半はまだ真っ暗闇です。

目指すは隣町の公園、その一角からぼんやりと灯かりが燈る。

人の気配こそしないが確かに誰かがいる。

点灯した主に逢うために内部を覗き込むことはしない。

実は内心には其の気があるがわたしの良心が咎める。

此の明りのもれる建物は公衆トイレに外ならず覗き込むことを躊躇って然るべしと云えましょう。

小用を偽ってなかに入る勇気は此のわたしにはない。

或る日の事、キャップを深々と被り白いジャンパーにジーパン姿の人物に出逢ったが拝顔には至らなかった。

何処となく立ち去った。

此れがアジア系の外国人さんだったのか知れない。

最寄りのお巡りさんも承知しているというから何とも不思議だ。

願わくは仮装の取材記者に早変わりしルポルタージュ致したき思い募るがそんな愚かな真似事は出来っこない。

此の寒夜を如何様に凌ぐのか何らかの暖を取る手段が在るのだろうか。

就業先を知りたいお国を知りたい将来の夢を聞きたい。