老いのひとこと

10月1日を以って医療費窓口負担が一割から二割負担へと倍増する。

年金額200万円に一本毛が生えた程度の受給者は予てより気が気ではなかった。

通告の案内状を待つのだが一向に其の気配がない。

意を決して後期高齢者医療費広域連合会なる所へ照会いたせば暫し間を置いて返答が参ったがやはり予期した通り寸分の違いもなく悲報が届いた。

此処に至れば抗告の余地なく法の決まりに殉ずるしかない。

既定のラインを1円たりともオーバーすれば非情のルールに従わざるを得ない。

年収何百万何千万と同列扱いとは余りにも無慈悲無分別すぎはしまいか。

薄給者は早く死ねとの御上の命令に他ならない。

涙累々と滴り落ち終には力なく跪く。

  • 処方薬の内不要不急の薬は極力省き精選するしかない。

  • 受診控えを決意す。

月に1回を二か月毎に致そう。

  • 従って薬の処方は30日分を60日分にするように要求する。

  • それに伴う副作用や症状の悪化の責任は自己責任とせざるを得ない。

  • 従って早くにして死ぬるも此れ止む無しと言えよう。 

 

 

何んと驚く勿れ朝刊には医療・介護の保険料増を検討中とある。

踏んだり蹴ったりだ、高齢者から生きる望みが完全に断ち切られた。

 

「悪法も此れまた法なり」と言えり。

悪法に準じて早く死んだ方がましだ死んだ方がましだ。