老いのひとこと

1週間での突貫作業を目論んだ。

急いては事を仕損ずるの諺文も何のその日曜日は其の上澄み液を10回ほど吐き捨てた。

此処で数日懸けて気長に上澄みを捨てねばならぬのに此の慌てん坊はまだヘドロ状の泥濘液を布製の網袋に何んと月曜の朝には移し替えてしまった。

其の網袋をネットに入れ空中に吊るした。

幸い透明な水滴が非常にゆっくりしたテンポながらも間断なく滴り落ちている。

しめしめ此れこそ気長に待つことにしよう。

願わくば土曜日までの正味五日間で程よい粘度の粘土に生まれ変わって欲しいものだとひたすら願いながら土づくりに興ずるのです。