老いのひとこと

 

10株のサツマイモは我が物顔で四方八方に精力的にツルを這わす。

狭い畝ゆえ御構えなしに隣りの畝を浸食する。

どうもわきまえなしに隣国を侵攻し侵略行為を繰り広げるプーチン独裁国とさながら同じではないか。

其のツルの節目にご丁寧にも根を張る不定根と云うらしいが此の根は地中より養分を吸い上げ行く行くは芋を育てるらしいがそうは行くまいぞ。

其の都度ツル返しを繰り返してきた筈ではあったが本日はまた新たなる発見に至ったのだ。

春の頃より成長を見守ってきた長ネギを探せば芋ツルの間から微かに顔を出す。

どれどれ掘り起こそうと芋ツルを取り除けは何んと哀れにも大方が消え失せ生き残った三四本が息も絶え絶え痩せ細る。

サバンナ草原での猛獣たちの弱肉強食の世界がこんな畑の一角にも展開していたのだ。

驚きだ知らなかった、これぞ一大発見だ。

1メーター近くにひょろ長く伸びた痛々しい姿は見たことがない。

地中の養分は搾取され太陽光線が遮られ

殆どが衰弱死に至ったのです。