老いのひとこと

体操を終え帰り際に世話役さんに呼び止められた。

地域の広報誌をみせて此の意味を教えて欲しいとの尋問に面食らう。

教養の程度を試され少し狼狽える。

「疾風に勁草を知る」、何んとか読む事だけは出来るのだが勁草の意味を知らない。

甚だ学識乏しきことを憂う。

包み隠さず「済みません、分かりません」と頭を掻くしかない。

勉強させて戴きます有難う、家に帰り字引を引いてみますとお茶を濁す

 

成る程、後漢書にみえる慣用句であるらし。

勁草の勁の意味は力強いとある、疾風に耐え抜いてこそ屈強な草と成り得る。   

草だけではなく此れを人間になぞらえれば艱難辛苦に耐え抜いてこそ意思堅固にして節操を弁えた人格円満な人となりと相成りましょう。

 

今政界を見れば疾風に捻じ曲げられ怖気づき何んと敵前逃亡を計る信念乏しき脆弱政治家が枚挙にいとまがない。

直近には松原とか徳永がむざむざと姿を眩ました。

碌な政治家しかいない、嘆かわしい限りだ。

 

此れまさに人非人の見本市を見るようで実に気分がわるい。

つまり、日本の国には疾風勁草なる野党が育たない。

此れでは日本丸は沈没しかない、いや既に沈み掛けていはしまいか。

 

 

似非野党に加担し健全なる草の根を毟り取るようなメデアにはもう呆れ果てるばかりだ。