老いのひとこと

むかし額谷の山岸さんから貴重な珪化木の原石を戴きました。

わたしも額谷の林道脇でその破片を採取したことが在るが頂戴したのは高さ20cmもある立派なものでした。

長らく玄関わきに放置したのだが先日のこと此れに下駄を履かせ台座の上に飾り立ててやろうと思い付いた。

同じく額谷近辺の自称額四峠で自家採取した額四粘土の特性を生かして見ようと此の度制作に当たった。

焼成時の収縮率約15%を勘案して原石の輪郭線より凡そ1㎝外枠に切り込みを入れカッターで更に深く切り込み、線を入れ各種掻きヘラを駆使してえぐり取る。、

突貫するヘマに細心の注意を払いつつ1cm強の深さまで

彫り込んで作業を終えた。

後は台座の厚めの口縁を残し切り落とし、形だけの高台をドべで貼り付けた。

 

見識を逸して高台には異なる粘土を用いて仕舞った、悔いを残すような結果に終わらぬよう只祈る思いだ。

焼成前に此の様では確実に本体サイズに合わないは火を見るより明らかなのだ。