老いのひとこと

先日の野田中同窓会の折、同じく新竪小でクラスを共にした有側幹事から新竪小の閉校記念誌なるものを寄贈された。

確かに思い出深き母校には違いないが敗戦時の頃の記載乏しく少しは落胆したが大変興味深い写真に遭遇できてよかった。

昭和15年はわたしが入学する前年になるが懐かしき体育館前に集結した全校児童たちの壮観なる勇姿に目を見張った。

確かに戦時下ゆえ国威高揚のために子どもの健全育成は急務であったとはいえ国家の礎を支える大切な担い手であるは今も昔も何ら変わりはない。

昨今、少子化対策として肝入りでこども家庭庁を創設し華々しく「こどもど真ん中」政策を打ち上げては見たものの夏休み中のラジオ体操会場でのあの惨憺たる光景は一体何を意味するのだろう。

国威高揚ならぬ国威衰退の最たる実例ではなかろうか。

 

ラジオ体操普及策を公約に掲げて近付く総選挙で戦う政党の出現あって然るべしと言いたい。