2024-11-04 老いのひとこと 無断掲載 ジェンダー平等のご時世なのでしょう、今年度の全日本剣道選手権大会は女子選手権も同時並行して執り行われた。 NHKはフルサービスでBSは午後1時から4時からは総合テレビに切り替え4時間半の長丁場を放映しつづけた。 最早、破門同然の身柄で在りながら未練たらしくも延々と剣道に噛り付いた。 とは言うものの決め手を欠く攻防から矢鱈と延長戦を繰り返す凡戦の連続には些か興ざめするばかりだ。 お巡りさんや学校の先生たちが何かしら空き巣狙いの模範を示しているように思えてならない。 また尖先三寸の有効打突部位が何処へ行ったのか少しばかり首を傾げた。 此れが全日本選手権とは余りにも烏滸がまし過ぎはしまいか、剣道の理念に謳う「人間形成への道」は何処へ消え失せたのか淋しい限りだ。 新聞記事の取り扱いが余りも軽薄すぎはしまいか、やっとの思いで捜しました。 尤も、準決勝辺りからは本来の覇気ある攻防が見られたが終ぞ相討ちの面技の場面は遺憾ながら只の一度たりともなかったのは極めて残念至極だ。 捨身の技こそが剣道の醍醐味だ、試合に勝ちたい負けたくはない、攻めて入れば退く受けるの単調な試合運びにうんざりし疲れ果てるしかない、此れでは日本剣道の明日はない。 準決・決勝では鮮やかな小手から面の連続技や見事な面返し胴の早業が披露され流石第一人者たちの妙技は凄い。 しかし、矢張り0.001秒を競う凄まじき相面が是非とも欲しかった。試合が最高潮に盛り上がり固唾をのむ場面やジーンと胸を打つ感動の場面に期待を寄せたが少しばかり気落ちした次第だ。