老いぼれへぼ教師の独り言

 
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 此の画像は、昭和35年1月に撮影された。撮影者は今もって分かってはいない。
左端の数人の一団の前に雪面から離れた箇所に横たわる物体が担架に担がれる
私自身なのです。
 5月24日に投稿した”おいぼれへぼ教師の回想記《5》・・・スキーと骨折”に関わる貴重なる一枚の写真なのです。
 左後方には菊水の地、右前方を辿れば小原町バス停にいたる。
 当時には未だ暖冬たる用語は存在しない。地球温暖化もCO2問題も話題にすらなるはずもない。
 杉木立の幹の部分がほとんど雪に隠れ樹高が低く感じる。
 推定ではあるが積雪量は恐らく数メートルに達していよう。雪崩を警戒しながら殊更アワユキと称する表層雪崩を長老たちは口々に警告を発していたことを昨日のことのように覚えているのです。
 町の青壮年男衆総勢29名による救助作戦に違いはない。
たかがわたし如き一介の地縁血縁なき赤の他人を助け出さんと集落総出で当たったのです。
 コミュニテイの絆の強さを見事に証明する出来事に他ならない。
 
頭が下がる。ありがとうございましたと声高に叫びたい。そう叫ぶしかない。