老いぼれ教師の回想記《103》

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その五  挑戦と試練挫折の河北台(続)
 
雑感=4 
 
④反面、学業不振を理由に自ら身を退く自主退学者は後を絶たなかった。
学業を怠る非を責める前に、学生に有るまじき非なる行いを口実に責め抜く前に、何ゆえわれ等が天職の実を徹底追及しなかったのか。 
未成年者に責任を転嫁し、おのれの職分を全うしなかったことを天下に知らしめただけに過ぎないではないか。
高校教育は義務教育でないとの論法は理由にはならないはずだ。
通り一遍の惰性的手法でしか対処し得なかった学校サイドの非をなぜ咎めようとしないのか。 
昭和四十五年に開設以来、正に旧態依然とした姿で十年一日が如き前進という動きのない停滞した澱んだ空気の中で学校運営が続行されたが故に廃校の憂き目を見たことに誰もが何ゆえ気付こうとしないのか。