老いぼれの独り言

 
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今年の墓参り=その3
「清三郎」のお墓の横に清三郎が自分の父親「金太郎」の為に再建した墓が並ぶようにしてある。
清三郎はさらに父親の墓に添うように自分の母親だけのお墓を丁重に作り上げた。
清三郎の母上はそれなりの人物であったわけだ。
江戸時代の後期の頃、加賀藩に津田正鄰なる藩士が仕えて居りました。
知行700石で大小将組に属していたという。
此の方は、加賀藩前田家に関わる一切の出来事を克明に記録なされ『政鄰記』と云う遠大なる沿革史に纏められている。
 
此の正鄰の弟に三左衛門なるお方がおられ柘植家を相続なされました。
此の三左衛門の娘が兄正鄰の養女に迎えられた後に、此の「金太郎」の元に正妻として入籍する。  この一連の経緯を殊更碑文にして認めてあるのです。
「清三郎」は自分の母親を由緒ある人物として敬服した証しでありましょう。
更には、此の正鄰の実子が玄蕃家へ養子入りし十代目修理正直を名乗ることになる。
いずれにしろ、わが母方の遠縁のお歴々は名うてのご重鎮ばかりで恐れ多い次第なのです。
もとより本家筋の美樹氏が営々とこれらの墓を守られた事に他ならない。
 
しがないわたしたちにしたら、足元にも寄り付けない存在ながらお参りだけさせていただいた次第になる。