老いぼれの独り言

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地域の公民館から「長寿の集い」への参加呼び掛けがあった。
参加に当たり一千円の個人負担が掛かるが当町会ではその分町費で賄うので行っては見ないかと誘われた。
わたしは考えあぐんだ末に承諾し自分を含めた七人分の参加費七千円を立替え払いした。
その領収書を会計係へ呈示する心積もりでいた。
ところがその日の寝付きがよろしくない。
町会の役職の身でありながら参加費免除の恩典を自ら享受するとは浅はか過ぎはしまいか。
金銭的にキタナイ奴だ、料簡の狭い奴と見縊 (みくび )られはしまいか。
そのような詰まんない事が去来し眠れそうにない。
良案はわたしが参加申し込みを辞退するしかない。
そう意を決して漸く眠りにつけた。
次の日に公民館へ出向きキャンセルを願い出た。
返金された分で再度申込みすることも考えたがおのれだけが自費で参加しいい仔ぶるのか、更には此れが悪しき前例にならんとも限らない・・・
碌でもない取り越し苦労をしたまま只無為に時は刻まれてゆくだけなのである。