老いぼれの独り言

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笑えぬ笑い話、またしても頓馬なドジを踏んでしまった。
幾つになっても馬鹿はバカ、呆れたものですよ。
近所にお寺さんがある。
随所に五色の仏旗が掲げられ報恩講を案内している。
そぞろ中を覗えば、本堂には十脚余りの椅子が配置され参拝者はほんのちらほら、わたしも一番後方の末席を捜しおもむろに着座して待っていた。
二、三分過ぎて寺のお方が小声で受付をどうぞと催促なされるではありませんか。
成るほど目を遣れば奥まった片隅に長机があり受付のお方が姿勢正しく端座なされている。
すると、其処は単なる記帳場ではないことに気付いた。
記帳だけでは済まされない事に漸くにして認識した。
愚鈍なるわたしではあったが見る見るうちに頬が火照ってきたのでした。
 
此処は入場無料ではなかった。
お布施の相場が最低でも三千円だと知ったのはその直後のことであった。
わたしは這う這うの体で逃げ帰らざるを得なかった。
何とも情けない恥知らず者なのだ。
親鸞聖人さんを冒涜したこれ程の人物は恐らくこの世にはいないことでしょう。
閻魔さんに舌を抜かれ地獄行きは必至・・・
此の救いようのない大失態ゆえ「地獄の沙汰も金次第」の教えはもう通用する事は在り得ないのです。