老いぼれの独り言

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まごの誕生日と合格祝いが重なって二重の喜びをわたしらは手作りの赤飯に託すことにした。
 家内は1.5キロ袋で十分だというがわたしらに為し得る振る舞いは殊更なにもないではいか。
 せめて、赤飯の( かさ)を余計い目にしてやる他に為す術を持たなかろう。
 そう思って、もう一袋加えてみたら小豆とのバランスがくずれ薄紅色の赤飯になってしまった。
 
 お祝いの「赤まま」だよと差出し、よく頑張ったねと労い誉めちぎってやった。
 薄っすら笑い返してくれた。