老いぼれの独り言

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孫娘は小学5年で初めて竹刀を握り6年生までの短い剣道歴である。
中学時には剣道部なく3年間のブランクを経て今春から晴れて高校剣道部に籍を置いて再開したのでした。
素人同然の身でありながら此の度の高校総体に出場してきたのだという。
いや、出場させられたと云った方が適切かもしれない。
もう少し正確に申せばどうしても出場いたさねばならない深い事情があったとしか表現の仕様がない。
部員総員5名なら止むを得ない。
彼女にしたら華々しいデビュー戦ではなかったかもしれない。
5-0、惨めすぎる敗戦に遭遇しさぞかししょんぼりと立ち竦んでいるかと思いきや意外や意外ケロリとしているではないか。
「負けてしまったけど良かったね」
「総体出場おめでとう」と労いの言葉を掛けるしかなかった。
相手校の選手は身長170センチを越える有望選手でアッという間に決着がついたのだという。
出小手を狙ったという。
相手に攻められて面に飛びこまれたのにちょこんと小手にいったのだろうか。
出来たら、相手と同時に破れかぶれに目を瞑ってでもいい相面にいってほしかったなあ。
 負けてもともと思い切りよく身を捨てて相手にぶち当たっていってほしかった。
 まさか、竹刀を立てて構え左足撞木で踵まで床に付いた姿勢ではなかったとわたしは信じたい。
 大きくしかも鋭くからだ全体で前へ突進する打突、思い切って踏み込んだ右足着床と同時に正中線を振り切った伸び伸びした正面打ちを心掛けていってほしいと熱く願った次第なのです。
がんばれよー。