老いぼれの独り言

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野々市市の武道館がリニューアルオープンした。
 此処は剣道サークル「六水会」の本拠地でありホームグランドでもある。
 奇数土曜日の午後8時より定例の稽古会が持たれてはいるがわたしは久しく其処へは参加していない。
 理由は只単に時間的な噛み合わせが伴わないからである。
 もっぱら、わたしの場合は午後5時半に入館し7時前ころに退館するのを慣わしにしている。
 あの広々とした道場を独り占めしまさに独壇場の立ち居振る舞いが赦されるのです。
 正面右手の後部に立派な姿見がある。
 この姿見の有効活用を図るべく只ひたすら独り稽古に専念する。
 道場の床は全面的に杉の板目材に張り替えてあった。
 広めの身幅でしっかりした厚さが足の裏に伝わる。
 ぐるりを走ってみれば以前と変わらず同じ個所でクッションの軋む音が聞こえた。
 滑り過ぎることなく程々に足の裏に吸い付くようにフイットする。
 足の裏に伝わる感触は申し分がない。
 完璧に摺り足が適う、とても佳い道場に生まれ変わったものだ。
 
 例の道場訓『敗者の条件』が壁面から外されたままであった。
 まさか、わたしが張り直すわけにも行かずそのままにして置いた。