老いのひとこと

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毎度のことながらショムナイ事ばかりアップしてまことにどうしようもないヤツなのです。
 日曜会稽古に先んじて早めに道場に入り居合に勤しむのが慣わしになりました。
 初めの内は人の気配の無い中でまさに明鏡止水の境地に浸れるのです。
 ところがやがて、仲間の剣士らが続々ご登場なされるようすをそれとなく察知するのです。
でも、その背後のようすを気にせず極力平常心を装わんとする嫌らしいおのれに気付くのです。
 わが心情が、このように動くようになればそれでもう終わりなのです。
 後方より注がれる他人の目線を執拗に意識してしまうのです。
恐らく誰しも下手な居合を見てはいないだろうけど好からぬ気配を察知してしまうのです。
 然すれば、力みが生じへまをせずに上手に纏めようと糞でもない色気を画策してしまうのです。
 無の境地、無心なんてとんでもない。
 齢を重ねても、青臭い洟垂れ小僧に過ぎないのです。
 此のような歪なこころの内を引き摺ったまま最後の納めに「真向」を演じた。
 おもむろに抜き放ち、大きく振りかぶって全身のバネで飛び跳ね斬り下ろすと同時に両膝で着床した。
 何んとか、得心の行く納刀が適えられた。
 そして、防具を着装しいつもの荒稽古も事もなく終えたのだが翌朝目覚めと同時に左膝の違和感を知ったのです。
 またしても遣ってしまったではないか。
 膝のお皿を支える内側の骨を打撲しているようだ。
 幸い腫れもなく骨には異常はなさそうだがやはり相当痛い、歩くのがやっとだ。
 
 誰も見ているはずもない人様の前で、えらく派手に飛び跳ねすぎたことが災いの元だ。
もう好い加減にせんか!
 止めて置け!
 恥を知れ!
 喝!
 
 注意散漫に泣く。
奥歯損傷に続く立て続きの災難にほとほとおのれに腹が立つのです。