老いのひとこと

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無断掲載


愛川欽也が帰らぬ人となってしまいました。


パックインジャーナル時代にはよく愛聴させていただきました。


あの愛川調の流暢な毒舌にはもうお目に掛かれぬと思えば確かに寂しい。


二番煎じのコピー版にすぎないがわたしなりに愛川さんを偲んで転載することにしました。


 


  • 2012年2月12日分


 



 来る3月いっぱいで姿を消すのだという。


淘汰されるのはなく、惜しまれつつ消え去るわけだ。


 根強いフアン層の支援を尻目に親元企業は身売りをすでに決めたそうだ。


 歯に衣着せぬ物言いで快刀乱麻世相を一刀両断する。


 ウイットとジョークに満ちた鋭い突っ込み、欽也さんの早口解説に遅れを取らぬように懸命に耳をそばだてながら聞き入った。


此の与えられし機会も残り少ない。


 特に、この番組は脱原発問題に関しては将に命を張って日本国のひいては人類の存続を訴え続けられたのです。


 IAEAやストレステスト、安全保安院のまやかしと、原子力村どころか原子力マフィアに相応しい政官財のみならず学会もメデアも巻き込んだ一大原発推進勢力に牙を剥き孤軍奮闘なされる後藤さんの血走った真剣なまなざしとが重なり合って、実に迫力ある画面を今日も提供させていただいた。


 此の一例からも察しが付くように、この番組が消滅するのも、やはり原子力マフィア如き得体知れない魔物が背後で蠢いていることがよくわかるではありませんか。


 黒幕が暗躍し、消されるべくして消されたに違いない。


 寂びしいことだが、それ以上に日本国にとっては恐ろしいことではないでしょうか。


 再度繰り返したい。


土曜視聴の喜び失い、大切なものを失いとても寂しく悲しいのです。


 日本国の将来を危惧し案じている次第です。


 せめて、この黒幕の正体をあばき出してから幕をお引きなさったら如何でしょうか。


御出演の皆さま方、如何でしょうか。


愛川さん如何なものでしょうか。


 


 


  • 2012年2月20日分


 


どうしても愛川欽也パックインジャーナルが気になって仕様がない。


 欽也さんには失礼だが、あなたは最近とみに覇気を失い意気消沈した素ぶりが目立つのです。


 留まることなく繰り出すあの饒舌が一瞬はたと途絶え虚ろな目で宙を睨んでいられる。


 この番組が身売りされ姿を消す愛惜の念つのる事もさることながら、それ以上に此の日本丸の行く末に思いを馳せてのことなのでしょうか。


 日本国中がみな政権交代に夢を託して新生日本国の新たなる門出に大いに胸を弾ませたのです。


 処が意外や意外、新政権は頓挫に頓挫を重ね、いよいよ座礁も避けられそうもなさそうなのだ。


 行く先々に暗雲垂れ込め、閉塞感どころか窒息感すら覚える。


 そういったさ中に、もはや此の世から放逐されたかに思いし前代の遺物が今再び甦らんとしているではないか。


 はたまた、エセ龍馬龍馬まがいの船中八策案があちこちで踊りはじめ先陣争いまで遣り出す始末。


 どさくさに紛れて、はたして日本丸は何処へ行ってしまうのか。


 あーあ、もうあきらめるしかない。


 いかにどんなに、はねこちゃしても所詮はこんなもの。


 幸子の幸は何処にある赤色エレジーのメロデーが遠くから聞こえてくる。


 軍靴の音こそ聞こえねど、微かに汨羅 (べきら )の淵に波騒ぎ のような旋律に胸騒ぎを覚える。


 今此処で、なにゆえ国のもといを変えるのかと・・・


 もうすぐ此の世と縁を切るわれらロートルはそれでいいかもしれない。


 あきらめがつくかもしれない。


 しかし、何と言えどもこれからの若き人たちのことを思えばやりきれない。


 決して、あきらめていけないことになろう。


 いまこそ、日本人同士が日本人の本当の叡智を本気で寄せ集めてより良き日本国の行く末を考えださねばならないのではないでしょうか。


やはり、愛川さんにがんばっていただくしかない。


そうでしたね愛川さん、民主主義はのろまで鈍臭くもどかしいものでありましたね。