老いのひとこと

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愛用の39極太「筑紫」の柄革の革紐が無慚にも切れている。


未だ嘗て此の柄革の革紐が破損を来たした経験はない。


この革紐は切れそうでなかなか切れないものだ。


とにかく切れた例がないし此処が切断した竹刀をだいいち見たことがなかった。


確かに弦をしっかり張りつめ此処で固定はされるのだが意外と強固で滅多に切れたりはしないはずだ。


ところが、それが切れていたのだ。


意外と云えば意外だし信じられないと云えば猶の事信じられそうもない出来事だ。


ミシン目のほぐれた大昔の古びた柄革の革紐を解きほぐして代用することにした。


竹刀修理は何やかやと手掛けてはいるが此の柄革の革紐の結び方には少々梃子摺った。


結び目が見当たらぬくらいにきつく喰い付いていて解くのに随分たいそうした。


それ程までに革紐は丈夫だということだ。


作業をしながら原因究明をあれこれ詮索してみたが所詮せん無いことなので全て諦め水に流すことと致した。


憶測とか推測で邪推を施してみてもそれこそせん無いことに違いありません。


少なくとも竹刀を握る武人の端くれならば猶の事些細な事で目くじらを立ててはなるまいぞ。