老いのひとこと

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体操を終えての帰り道、ガマ君の轢死体に出くわした。


ひき逃げの現場を見たわけではないが既に即死の状態で圧死している。


目を逸らし見て見ぬ振りをしてやり過ごそうとも思ったが変な義侠心から亡き骸を城谷川に葬り水葬にて供養した。


さすがに素手では触ること敵わず紙切れで摘み上げるしかなかった。


ところが、まるでゴム糊のような粘着性の強い粘液を全身から分泌したのかアスファルト面にこびり付いてなかなか剥がれそうになかった。


ガマ君の怨念の程がわが手に伝わってきたのです。


なお、此の粘液には失明を齎すほどの毒性が伴うのだと聞いた。


 


此の不本意にして不吉なる嫌な場面を帳消しにするに足る清涼剤が足元にあったのです。


救われたのです、少しばかりはほっとしたのです。


ヒメオドリコソウ(姫踊子草)の比ではないより均整の取れたマツバウンラン嬢たちがにこやかにラインダンスに興じていたではありませんか。