老いのひとこと

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生来のクーラー嫌い、片意地張って天然クーラーを愛用する。


窓を全開して風を呼ぶ。


ちょっとした空気の動きが快適な涼風と化す


 


酷暑でも猛暑でもどちらでもよい、とにかく熱い。


高齢者は屋内にいても要熱中症対策のご忠告、水ばかり飲むので胃液が薄まり食欲が進まない。


細いソーメンを少々細々と啜るだけでは、お前さんよくぞ生きているものだと感心する。


 


英語ではモチベーションの低下と云うのでしょうか。


とにかく、作陶意欲は見る影もなく衰えてしまいました。


週に一度のお稽古日、みなさんせっせと制作するのを只ぽつねんと見廻すだけとは情けない。


夏バテと云ってしまえばそれまでだが、どうしたことか創作意欲が湧かない。


遣る気がでないモチベーションが上がらなくなってしまった。


そりゃ同じお稽古事でも斬るか斬られるか生きるか死ぬるかの切迫感が有るか無いかの違いではないのです。


 


自分のお稽古事が何のために誰の為に何を目標と致すのかその動機付けを今一度再確認すべきことに気付いたのです。


あっそうでした。


閻魔大王さんの前で居合いを披露するのが楽しみでした。


閻魔大王さんに冥土の土産に持参した四十万焼の茶碗をプレゼントすればどんなお顔をされるだろうか。


おのれの内心の充実度を昨日よりも今日、今日よりも明日、明日より明後日へと繋げてゆけばそれで好いことではないか。


ファイト!


ファイト!


暑さに負けるな元気出せ!


 


夕凪の西日射す真夏の居間にて汗と共に我が作品を此処まで仕上げました。


問題は本体と蓋がうまく息が合い馬が合ってくれるかです。


ぴったり反りが合うように阿吽の呼吸で勤しまねばなりません。


其処に堪らない悦びが潜んでいることに今漸くにして気付かせて頂きました。