老いのひとこと

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無断掲載



「知に働けば角が立つ」夏目漱石の有名なことばです。


 


不本意ながらもこのようなことがわが身に降りかかった。


 


「意地を通せば窮屈だ」、その通りです。


別に意地を通さなくてもとかく此の世は住み難いものだ。


 


一族の法要の席で一族の姓のルーツを一族の前で披露した。


荒唐無稽な珍説を然程の検証もなく唐突にも披露した。


一族の姓の優越性を誇らしげに披露してしまった。けばけばしい意外性が余りにも顕著すぎたのかも知れない。


一族の姓は同族の姓に他ならずみな等しく同じ思いを共有できようと確信した。


ところが同調の色なくむしろみな唖然とし此れは眉唾物だと懸念の色さえ漂わせる。


のみならず、こんなことを知ればさぞかし先に逝った故人も怒り心頭、破り捨てた上に唾棄しようと辛辣なるお諫めとお咎めの言葉を図らずも頂戴するに及んだ。


日頃の人徳の無さを痛恨の思いで知らされたのです。


シラケ鳥があちこちに現れて実に重苦しい限りだった。


何よりも悲しすぎた。


 


知に働ければ間違いなく角が立ちます。


情に掉させば激流に翻弄され小舟は行方知らずのまま流れゆく。


意地を通せば益々窮屈だ。


とかく此の世は住み難い。


漱石の名言をまさに地で行ったのです。


我が直系の子や孫がその場に居なかったことはせめてもの救いだ。