老いのひとこと

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無断掲載


互いに剣を持って戦い雌雄を決する。


命のやり取りである以上勝たなければ死を意味する。


死んでは元も子もないので兎に角勝負は勝たねばならない。


勝つためには手段を択ぶことなく時は剣術華盛りの戦国時代を迎えた。


その内に賢い人たちが輩出し剣の術を剣の道まで昇華させた。


全剣連は剣の道は同時に人の道であると言い切った。


理念にそう謳った。


「剣の理法の修錬による人間形成の道である」と明記した。


 


 


剣道に造詣深いミュージシャン飛鳥さんは盛んに剣道競技のオリンピック種目昇格にご執心で在られたらしい。


一世を風靡し絶大なる人気を博し名曲を世に贈った名アーチストではあるがその戦利品を手中にするためには手段を択ぶことはなかった。


堂々とドーピング以上の疚しき事をやってのけられた。


オリンピックを語ることは暫し憚って然るべしと思うのだが如何なものでしょうか。


いや、むしろ語る資格は最早あの方にはない。


 


 


況してや、剣の速さで旗は挙がるかもしれぬが剣の速さに加味して人間性の重厚さを如何にして審判は即座に判定するのかこれは至難の業だ。


審判は審判不能に陥るであろうからオリンピックに剣道競技は相応しくはないとわたしは思う。


 


勝つためには手段を択ぶことなく戦ったトランプさんについて同志社大学の浜先生が新聞コラムにとても面白いことを載せられた。


取るに足らぬモノ(Torumpery)


をでっち上げて(Torumped-up)


事を首尾よく成し遂げた(Come-Uptorump)


と見事に揶揄された。


 


アメリカ大統領選を審判した有権者の判定に首をかしげたくなっても可笑しいことではない。