老いのひとこと

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又しても一本取られました。


いやはや情けない、炭坑節とか八木節、浪花節なら何処かで聞いたことも在ろうが事「坂東曲 ( ばんどうぶし )」なるものを聞いたこともなかったし第一在ることすら知らなかった。


教養の無さ丸出しです、成る程わたくし如き者の為にこそ教養講座が開かれることをまざまざと知らされたことになる。


 


西も東も分からぬものが分らぬままにお西さんが本家筋で浄土真宗本願寺派でありお東さんは分家筋で真宗大谷派と称して二つの浄土真宗が並存しているという。


本日のお坊様はお東さんのお坊さんでお西さんとの違いを解かり易く端的に「坂東曲 ( ばんどうぶし )」そのものを例にして表現為されたのです。


有り難き御説教で気持ちまでもが有り難くなり始めた処へ行き成り天井が裂けんばかりに猛々しい念仏が鳴り響き耳を劈いた。


一世一代の名演技でした。


親鸞が越後へ流罪の折荒れ狂う船中での念仏を模した実に仰々しくもダイナミックな御念仏を披露為されたのです。


東武者に肖ったような荒々しくも何とも逞しい御念仏であったことか。


お東さん足るが所以の此の「坂東曲」は親鸞の命日法要の11月28日に東本願寺の御影堂で執り行われるらしい。


片やお西さんの御念仏は公家さん風に円やかなに唱えられるらしいのです。


全身全霊を傾け裂帛の気合のもと念仏を唱えれば閻魔さんとてたじろいで退きその隙に極楽に行けるのならば試しにやってみる値が十分にあろう。


どう見ても武道に相通ずる気がしてならない。


不謹慎極まりないが切り返しには「ナ」「ム」「ア」「ミ」「ダ」「ブ」「ツ」といたせば一石二鳥の効果が在りはしまいか。


「オメンー」と行くところを「ナンマイダー」と行けばこれは余りにも不見識無礼極まりなきことになってお終いです。


罰が当たり地獄いき間違いなしです。