老いのひとこと

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偶々10日の土曜の夜7時にNHKテレビを見ていたら「海外テレビが伝えたヒロシマ」=「INSIDEHIROSHIMA」に出くわした。


原爆投下直後の一枚の写真を復元しそこに写る奇跡の生存者たちの証言を交えて番組は構成されていた。


劣化したフイルムを最先端の再生技術を駆使して蘇らせたという。


生々しい原爆死の片鱗が画面のあちこちに散乱し熱気と殺気、断末魔の悲鳴と死臭までもが甦ってきた。


そんな中にあっても皮膚が焼き爛れた重篤者に廃油を塗り手繰る何とも健気にして気丈なる人道愛の主が悲惨なる画面に何とも言えぬこころの潤いを満たして呉れた。


 


 


頭脳優秀なる科学者は飛んでもない兵器の発明を齎したものだ。


バラク・オバマが掲げた気高き理想の灯は無情にも敢え無く潰え去ってしまった。


それでもオバマは一念岩をも通す想いでプラハにつづき此処広島でも歴史に残る名演説を全世界に披露した。


斯くなるリーダーは人類史上に今後未来永劫輩出しないかも知れない。


此の後、どうなることになろうことか。


 


そこへ唯一の被爆当事国が何と事もあろうに核兵器禁止条約決議に反対したという。


理由の如何を問わずこれほど解せないことはない。


 


今日の番組は良識あるフランス人デレクターが編集したらしく世界10か国で放映されるという。


籾井会長降板と軌を一にするようにNHKは良い番組を公共放送の良識に基づきよくぞ決断したものだ。