老いのひとこと

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銭金の問題ではない、手前の前歯が甦ったのだから手放しで喜ばねばなりません。


仮に万余の支払いがあったにしても背に腹は代えられないという諺通りなのです。


 


それにしても、莫大なる高齢者医療費の負担増が


とかく問題視されるご時世にあってやはり御多分に漏れず此のわたしもそれに加担していたとは誠に恐れ入る次第なのです。


先日は「失PZレジン前装金属冠」のために相当額の負担が強いられた矢先に今回は「歯冠修復及び欠損補綴」に6069点の金額が請求された。


それ相応の治療を施して戴いたのだからとやかく物を言う資格は何処にも在りません。


それにしても、負担割合が10%であるにも関わらず余りにも高額過ぎるではないかと些か驚いたわけだ。


保険医療制度に僅かでも寄与致そうと思ったが敵いませんでした。


 


此の時に至り例によって例の如く実にさもしき魂胆を惜しげもなく披露してしまっていた。


帰り際に事も有ろうにわたしの歯型石膏像をお土産に頂戴できませんかと厚かましくも申せばいとも簡単に譲り受けることが適いました。


ただ、医療廃棄物なので不要になれば当院へお持ち込みくださいと良心的でした。


 


陶芸上のライフワークに我が髑髏の制作を目論むのでその際に参考に致そうかと思うのです。